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物議をかもすことで有名な動物愛護団体「PETA」とは?

物議をかもすことで有名な動物愛護団体「PETA」とは?

アメリカで活躍するラッパー・歌手のニッキー・ミナージュ (Nicki Minaj) さんの曲「Black Barbie」でこんなフレーズがあります。

Furry moon boots, Shades dita, Too high to give a shit about PETA
(毛皮のスノーブーツ、Ditaのサングラス、PETAはたわごとばかり言っているわ) -Black Barbie (Nicki Minaj)

ニッキーさんは大の毛皮好き。これに対して、毛皮は動物の虐待・殺戮につながると主張しているのが、今回取り上げるPETAという団体です。ニッキーさんは、自分が毛皮を着るたびに、いちいち批判してくるPETAが鬱陶しいようですね。

PETAとは

PETAとは
PETAとは

PETAの正式名称は「People for the Ethical Treatment of Animals (動物の倫理的な扱いを求める人々の会)」と言い、有名かつ過激な活動を行っている動物愛護団体です。本拠地はアメリカにありますが、支持者は世界中に500万人いると言われ、4,300万ドル (48億円) の年間収入という強い資金力を持っています。なお、有名な支援者には、元ビートルズのポール・マッカートニー、女優のシャーリーズ・セロン、アリシア・シルバーストーン、エヴァ・メンデスなどがいます。

PETAは4つの問題について強い反対を表明していています。

1.食用動物の飼育
人間が食べるためだけに動物を飼育するのは、動物に対して倫理的でないという見解を持っています。肉食に反対しベジタリアンを推奨しています。

2.毛皮用動物の飼育
人間が動物から取られた毛皮を好むため、動物が苦しんでいるとして、毛皮の使用に反対しています

3.動物実験
人間に害がないことを確認するための動物実験を含め、動物に対して道徳出来てないという理由で、すべての動物実験に反対しています。

4.動物の娯楽使用(サーカスなど)
人間の娯楽のために、動物を使うことは倫理的でないといして、全ての動物を使ったエンターテインメントに反対しています。

と、ここまで読むと「なるほど、そうした主張もあるのかな」と思う所ですが、PETAが有名になったのは、こうした主張をかなり過激な手法でアピールしたことです。

PETAの過激なアピール活動

PETAの過激なアピール活
PETAの過激なアピール活

実際のところ、上記のようなPETAの主張を正しく理解している人はほとんどおらず、多くの人はPETAの過激なアピール活動、パフォーマンスのことばかりを記憶しているのが実際のところです。

・「毛皮を着るくらいなら、裸の方がましだ」と、街頭を裸でデモ行進
・「肉食をやめてベジタリアンになろう」と、レタスのブラとパンツでデモ行進
・毛皮のファッションショー中に、血糊を模した赤い液体を投げつける
・マクドナルドやウェンディーズの株式を購入し、ベジタリアンメニューを追加させる
・動物実験を行っている薬品・化粧品メーカーの商品をボイコット
・ヒスパニック系の女優と連携して、世界中の闘牛に対して反対しようと訴え
・中国・江蘇省の犬の革貿易の現場に潜入し、隠し撮りした動画を公開、大反響に

特に有名なのが、PETAの女性が街頭で裸でデモ行進する様子です。この裸でのデモ行進には、女優やモデルなどの有名人が時折参加することから、日本でもTVで映像が流れてみたことがある人も多いのではないかと思います。ただ、過激なだけでなく、豊富な資金力を生かした調査取材も多く行っており、これらはYouTubeのPETAチャンネルで見ることができます。

PETAは受け入れられ、活動の成果はあがっているのか?

PETAは受け入れられ、活動の成果はあがっているのか?
PETAは受け入れられ、活動の成果はあがっているのか?

過激なパフォーマンス、過激な主張をする団体は、ニュース映像としては面白いのですが、残念ながら私たちの多くは肉を食べ、動物由来の毛皮を着て、薬や化粧品を買うときに動物実験されたかどうか気にしたこともなく、動物が出てくるサーカスを楽しんでいます。こうした一般的な人たちが、PETAの過激なパフォーマンスで自分の行動を否定されると、多くの反感を買うことになります。過激な主張で知名度を上げたPETAは、アンチPETAの人を多く生むことになりました。

アメリカの質問サイトに、「なぜ人はPETAを嫌うのか」という質問が投稿され、ちょっとした話題になりました。この中では、「PETAは多くの物事を誇張して伝える」「家庭で愛されている動物についてまで攻撃する」「闘牛は伝統文化。一律に批判するのは間違っている」といった一般の人からの意見もあれば、「動物の権利主張者の多くは、PETAの自己宣伝目当ての活動方法を嫌っている」といった主義主張は同じだがやり方が嫌いだ、という投稿もありました。

PETAが深刻な問題意識を持ち、熱心に活動しているのは誰もが認めるところです。しかし、世界で消費される食肉の量は、人類が豊かになるのと比例して年々増えています。食肉消費量の統計を見る限りは、PETAが願うような世界は当面実現しなさそうなのが実際のところです。さて、あなたはPETAについてどう感じたでしょうか?

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