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紫外線が人体に与える影響とは?

紫外線が人体に与える影響とは?

「夏の紫外線には気を付けましょう」「海で体を焼きすぎないように」といった言葉を聞いたことがあるかと思います。かつては、体を焼きすぎると、皮膚が真っ赤になって傷んだり、皮がむけてきてみっともないから、または「黒いと美しくない」という価値観から、そう言われてきました。しかし、ここ最近はそれだけではなくなりました。

紫外線とは何か

紫外線とは何か
紫外線とは何か

光のスペクトル、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。人間の目で見える色の範囲を光のスペクトルといい、ざっくり紫・青・緑・黄・赤(ならびこれらの色の中間色)を言います。この見える範囲の色の、紫の外側にある見えない色の光線を「紫色の外の光線=紫外線」と言います。英語では、ultraviolet (紫の外)と言われ、略してUVです。日焼け止めの効能などで「UVカット」という表現を聞いたことがあると思いますが、UV = 紫外線です。

紫外線を浴びると、ビタミンDが体内で生成されるため、人間の役に立っている点がありますが、おおむね人間にとって有害な光線です。具体的には以下のような問題が生じます。

目を傷める
「太陽を直接見てはいけません」とよく言われるのは、このためです。角膜炎や白内障の原因となります。太陽を直接見るときは、UVカット効果のあるゴーグルやサングラスなどを着用するほうが安全です。

皮膚を傷める
日光の下で皮膚を焼くのは、黒くなる、痛くなる、皮がむける、だけではありません(そもそも、皮膚が焼けて黒くなるのは、紫外線から体を守ろうとする人体の防衛反応なのです)。皮膚にしみができる、皮膚が衰える、皮膚がんの原因となる、DNAが損傷するといった原因になります。

人種・地域によって影響度が違う

人種・地域によって影響度が違う
人種・地域によって影響度が違う

紫の外の見えない光線、というように色が関係しているわけですが、人種(肌の色)により、紫外線が体に与える影響が異なります。具体的には、黒人は被害を受けにくい、白人は被害を受けやすい、アジア人はその中間、といった具合です。

なぜ白人が害を受けやすいか、というと、メラニン色素が少ないからです。人体は、紫外線による「攻撃」を受けたときに、日焼けという反応(皮膚を黒くする反応)で皮膚を守ろうとします。しかし、白人はそもそもメラニン色素が少ないため、日焼けをしても皮膚を防御できる度合いが、黒人、アジア人と比べて少ないのです。よって、皮膚がんの発症率が高いのです。

特に皮膚がんが多いのがオーストラリアとニュージーランドになります。住民の多くは白人であるということ、そしてオゾン層の破壊度合いが世界のどの地域よりも高かったことが原因とされています。オゾン層は、有害な紫外線を吸収する役割がありますが、「オゾンホール」と呼ばれる箇所(オゾン層の中で、特にダメージを受けて十分に紫外線を吸収しきれない箇所)がオーストラリア、ニュージーランドの上空であったために、この問題が生じています。皮膚がんになる割合は、同じく白人が多いアメリカ、イギリス、カナダの4倍です。

なお、日本は「アジア人が住民のほとんどであること」、そして「上空にオゾンホールがないこと」から、皮膚がんの発生率は低いです(他のアジア諸国も同様です)。これは、たまたま幸運であったともいえますが、オゾン層を守るための活動がうまく行ったことも影響があると考えられています。例えば、日本の冷蔵庫メーカーやエアコンメーカーが、オゾン層を破壊するフロンガスに代わる技術の開発に成功しているからです(家電メーカーの技術者の皆さんに感謝ですね!)。

紫外線から身を守る3つのポイント

紫外線から身を守る3つのポイント
紫外線から身を守る3つのポイント

日本、日本人はおおむね安全と言いたいところですが、日本人でも皮膚がんで亡くなる人がいますので、十分に注意して毎日を過ごしたいところです。今日から実施できる「皮膚がんから身を守る」ための3つのポイントをお伝えします。

1.日焼けを避ける
当たり前ですが、紫外線は太陽から発せられる光線であるため、太陽の下に長くいて、紫外線を多く浴びるほど危険です。夏などは、太陽の下でたくさん遊びたいところですが、長時間紫外線を浴びないように注意してください。

2.日焼け止めを使う
日焼け止めの効果はSPF (Sun Protection Factor) という数字で表されています。SPFの数値が大きいほど、日焼けから皮膚を守ることができる時間が長いのですが、「朝日焼け止めを塗って、夜までそのまま」というわけにはいきません。SPFの値と、一度塗った後で、何時間後に再度塗ればよいかを確認し、一日に数度塗るようにしてください。

3.帽子・日傘・サングラスを使う
ふちが大きな帽子や日傘であれば、浴びる紫外線の量を少なくすることができます。また、UVカット効果のあるサングラスを着用することで、目に入る紫外線の量を少なくすることができます(ちなみに、紫外線に弱い白人のサングラス着用率が多いのは、瞳の色が薄く光を感じやすい、また紫外線の影響を受けやすいためです)。

どれも、かかる費用も手間も大したことありませんので、ぜひ今日からお試しいただければと思います。

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