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大気汚染が深刻な中国の都市ランキング2017

大気汚染が深刻な中国の都市ランキング2017

日本の経済が伸び悩む中、ぐんぐんと伸び続けている中国の経済。GDPはすでに日本の2倍以上になり、その差は広がる一方です。日本の高度経済成長期と同様、発展途上国が経済成長する段階では、その「成長痛」ともいうべき症状が現れます。悪名高い中国の大気汚染も同様です。ここでは、中国の中で特に大気汚染が深刻な都市トップ10をお伝えしたいと思います。

まずは10位から4位までをお伝え

10位:太原市(山西省)

10位:太原市(山西省)
10位:太原市(山西省)

「太原市って初めて聞いた」「山西省ってどこ?」という声がありそうですが、人口が340万人もいる大都市です(ちなみに中国は総人口が半端ないので、大都市だらけです)。石炭が産出される土地であることから、深刻な大気汚染が発生しています。

9位:済南市(山東省)

9位: 済南市(山東省)
9位:済南市(山東省)

人口が680万人もいるにも関わらず、日本での知名度はゼロに近い都市です。この都市を訪ねた外国人のは「スモッグがひどすぎる」「長く滞在すべきではない」「石炭がいまだに家庭用暖房燃料として使われている」などコメントしています。

8位:西安市(陝西省)

8位: 西安市(陝西省)
8位:西安市(陝西省)

昔は「長安」と呼ばれ、多くの王朝の首都や重要都市となっていた都市です。秦の始皇帝の兵馬俑があることで有名です。多くの原因がありますが、交通や物流の要衝であることから、交通量が多く、これが大気汚染の大きな原因となっているようです。

7位:鄭州市(河南省)

7位: 鄭州市(河南省)
7位:鄭州市(河南省)

中国初の王朝といわれる殷王朝の時代から栄えている歴史のある都市です。総人口は1,000万人近くある驚きの巨大さです。鉱業が古くから盛んで石炭の産地でもあります。石炭を使った石炭火力発電所が公害の一因になっているという指摘がされています。

6位:唐山市(河北省)

6位: 唐山市(河北省)
6位:唐山市(河北省)

機械、自動車、石油製品など、重工業、重化学工業の生産地として知られる唐山市は、これら工場による大気汚染が深刻だと指摘されています。この街を訪れた外国人の表現を借りると「街は厚いスモッグに覆われ、グレー単色の写真を見ているようだ。外に出ると窒息しそうだ」とコメントしています。

5位: 邯鄲市(河北省)

5位: 邯鄲市(河北省)
5位:邯鄲市(河北省)

日本語では「かんたんし」と読みます。この年も日本では無名ながら900万人も人口がいます。他の河北省の都市と同様、近くに石炭の産地があり、重工業、重化学工業が盛んであるため、大気汚染が非常に深刻な状態です。

4位:邢台市(河北省)

4位:邢台市(河北省)
4位:邢台市(河北省)

3連発で河北省が続きます。街の名前はけいたいし、と読みます。近くに石炭の産地があり、化学産業が盛んで、石炭発電所があり、、、と他の河北省の都市と同じ問題を抱えています。訪問した外国人いわく、「空気が、ガソリンの味がする」とのことです。

大気汚染都市ランキング3位〜1位を発表

さて、不名誉な大気汚染都市ランキングの第3位の発表です。

3位:保定市(河北省)

3位:保定市(河北省)
3位:保定市(河北省)

現王朝の時代に「首都を守る」ために作られた都市で、街の名前もそれにちなんでいます。中国最大の磁気ディスクメーカーや、太陽光発電メーカーがこの都市に本社や工場を設置しています。イギリスの有名紙「The Guardian」紙では、この街の大気汚染について「1年のうちほとんどの日はスモッグに覆われている。人はスモッグの中を歩く幽霊のようだ」と説明しています。

河北省が続きますが、第2位はこちらです。

2位:石家荘市(河北省)

2位:石家荘市(河北省)
2位:石家荘市(河北省)

河北省最大の都市である石家荘市は、30年で人口が4倍になったという巨大都市で、現在は1000万人超の人口を有します。化学産業、肥料製造、製薬業、繊維産業、火力発電所などが盛んです。そして暖房のほとんどはまだ石炭です。香港の英字新聞である「South China Morning Post」によると、石家荘市の大気汚染は「街を数分歩くだけで肺が不快になる」「スモッグの悪化でマスクなしでは生きられない」「病気になり始めた」「家の中も安全でない」という街の声が紹介されています。

大気汚染都市ランキング第1位は?

そして、最も不名誉な大気汚染都市ナンバーワンの発表です。

1位:衡水市(河北省)

1位:衡水市(河北省)
1位:衡水市(河北省)

トップ10のうち、6位までが河北省となりました。衡水市は、人口415万人の都市と他の河北省の都市と比べると、そこまで大きいわけではありません。しかし、近くに4箇所の油田があり、石油産業が盛んであること、そして他の河北省の都市と同じく、暖房のために石炭を用いていることが、大気汚染を深刻化させています。中国全土では、人口の160万人が大気汚染が原因で亡くなっているとされているため、この衡水市でも、年間数千人から数万人が大気汚染で亡くなっていることが想定されます。

大気汚染ランキングまとめ

河北省は、石炭業が盛んであり、それにより多くの発電所が密集しています。そして化学産業、重工業も盛んであること、北京、上海、広州ほど多くの外国人が訪れるわけではないので、「大気汚染を隠す」必要性が低いこと、そして中国の中でも北方であるため暖房が必要であり、それも石炭が使われていること、中国において人命はまだまだ重視されていない(安い)こと、これらが複合して、河北省が上位を独占するという事態になっています。

時間がかかるでしょうが、暖房の燃料として、石炭から石油、また電気への移行は徐々に進んでいくでしょうし、工場や発電所からの煙による公害も、技術の進展と新技術の導入により、徐々に進んでいくと思われます。早く中国の都市から、大気汚染がなくなる日が来るとよいですね。

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