エコナウ

環境問題ニュースメディア。エコナウは環境問題に役立つ情報を配信し、「今」エコを考え、取り組む企業や個人を応援します。

大気汚染問題を考える2017

大気汚染問題を考える2017

工業化の歴史は、大気汚染の歴史でもあります。そして、大気汚染から住民を守る歴史は、発展途上国が先進国になる歴史でもあります。先進国日本で、あまり耳にしなくなった大気汚染という言葉は、多くの発展途上国では深刻な問題としてあり続けます。2017年における大気汚染について、いくつかの観点から見ていきましょう。

なぜ大気汚染が起こるのか

なぜ大気汚染が起こるのか
なぜ大気汚染が起こるのか

地方にいくと、観光の目玉の一つとして「蒸気機関車に乗ろう」というイベントがあることがあります。煙をもくもくと吐きながら進む蒸気機関車は、心がわくわくするものでもありますが、同時に大気汚染の元祖を見るような気がします。

大気汚染は、基本的に「燃料を燃やして出た煙や化学物質による害」です。例えば、暖を取るために木を切って燃やしたら、煙が出ます。これは大気汚染の原因です。先ほどの、蒸気機関車を走らせるために石炭を燃やす、そして出た煙も大気汚染の原因です。人間が豊かで快適な生活をしようとすればするほど、大気汚染は激しくなるのです。

大気汚染が起こる理由について、いくつかの理由に分けてみました。

1.暖を取るため
寒い地域で、燃料を燃やして家の中を温かくするためです。ストーブからは煙突が出ているので、煙が家の中に入ってきて問題になることはありません。しかし、家の外に煙をもくもく吐き出すという立派な大気汚染です。

2.動力を得るため
蒸気機関車とガソリンもそうですし、自動車とガソリンもそうです。天然ガスが燃料の発電所もそうです(タービンを回して電力を作る=燃料を動力として使っている)。これらは、物を動かすことで、「歩くよりも早く移動できる効果」を得たり、「動力から電力をつくり、その電力を別なものに使う効果」を得たりしています。

3.化学反応を起こすため
Aという物質と、Bという物質を混ぜると、燃焼するという反応が出るが、その結果Cという有用な化学物質ができるという場合です。化学工場などで多くあるケースです。

4.火事・焼き畑農業のため
誤って山火事を引き起こしてしまった場合、山の木々が燃えて、結果甚大な煙害が発生します。同様に、焼き畑農業など意図的な火災による煙害もあります。シンガポールは、アジア随一の先進国ですが、隣にインドネシアという発展途上国があり、この国の農民の一部は禁止されているにも関わらず焼き畑農業を行うため、季節により大気汚染が発生しています。

どうやって大気汚染を防ぐのか

どうやって大気汚染を防ぐのか
どうやって大気汚染を防ぐのか

人間が原始的な生活に戻れば、大気汚染のほとんどはなくなります。しかし、それはあまりに非現実的なので、人間は「大気汚染を減らすための技術開発」を行ってきました。

1.暖を取るため
かつては、木を燃やす、石炭を燃やすしか暖を取る方法がありませんでしたが、現在では電気ヒーター、エアコン、オイルヒーターなど、電気で家の中を温める方法が増えています。これ以外にもガスヒーター、石油ストーブも大気汚染の影響が少ないです。

2.動力を得るため
石炭で蒸気機関車を動かしていた時代は、黒い煙がもっくもくでした。しかし今は、都市部であれば電気で動く電車がほとんどです。地方に行っても石炭車両はなく、石油で動くディーゼル車両で、大気汚染は減っています。そして車も、現在では鉛を含まないガソリンで動く車が主流で大気汚染は著しく減りました。さらに、電気とガソリンの両方で動くハイブリッド車や、完全な電気自動車も販売され、どんどん大気汚染は減っています。

3.化学反応を起こすため
20世紀に、化学工場は多くの大規模な事故を経験しています。これの反省から、環境基準を強化し、近隣に大気汚染の害が生じないような工夫を行っています。脱硫装置と呼ばれる、硫黄を取り除く装置を付けるのも、そうした取り組みの一環です。

4.火事・焼き畑農業のため
大気汚染を防ぐため、また森林保護の観点から、焼き畑農業は多くの国の政府で禁止されています。主に東南アジアの一部、南アジア(インド、バングラデシュの一部)で続けられていますが、政府が大っぴらに認めているわけではありません。今後、政府の統治が全国に及ぶに従って、そして経済発展を遂げるに従って、焼き畑農業は減少していくでしょう。

私たちは何ができるのか

私たちは何ができるのか
私たちは何ができるのか

一人ひとりができる取り組みとしては、いくつかのものがあります。

1.大気汚染が少ない方法を選択する
例えば、ガソリン車ではなく電気自動車に乗る、または車ではなくてバスや電車に乗る、といったものです。個々人の活動は大したことない、意味がないと考えるか、一人ひとりの行動が世界を変えていくと考えるかは人それぞれですね。ただ、「大気汚染が少ない方法は高額になる」場合もあります。例えば、ガソリン車と電気自動車では、後者のほうが高額である場合が多いです。よって、環境負荷の減少と、それに対する個々人の支出の増大をどこまで良しとするか、各人が考える必要があります。

2.再生エネルギーを取り入れる
2011年の東日本大震災以後、日本政府は原子力発電依存からの脱却を図り、再生エネルギーの拡大を進めています。この一環として、政府が通常より高い価格で家庭で発電した再生エネルギーを買い取る制度があります。個々人で導入するのが現実的なのは、一番多いもので太陽光発電、そして自宅の敷地が広ければ風力発電という選択肢もあります。

3.大気汚染を防ぐ環境にやさしい企業を応援する
例えば「大気汚染を防ぐ技術を持っている」企業の製品を買う、株を買う、ソーシャルメディアで共有するといった活動です。こうした企業は、さらによい技術を開発して、それが発展途上国に採用されることで、世界を変えていく可能性があります。

もし、あなたが「この方法で大気汚染を防ぐ」というアイデアがあれば、ぜひ私たちに教えてください。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

私が取り組む環境問題

More

おすすめ記事

Return Top