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小学生でも5分でわかるオゾン層破壊のすべて

小学生でも5分でわかるオゾン層破壊のすべて

地球環境問題には様々なテーマがありますが、重要なテーマの一つとして必ずあげられるのが「オゾン層破壊」についてです。「オゾン層破壊」と一言で言っても、科学的な観点、歴史的な観点、防止の取り組み的な観点、技術的な観点など様々に絡み合っているため、分かりにくいと思われる方もいると思います。ここでは、「小学生でも5分でわかるオゾン層破壊」という切り口で、できるだけ分かりやすく説明したいと思います。

オゾン層とは何か

オゾン層とは何か
オゾン層とは何か

まずはじめに、地球は空気で包まれています。地球には空気があり、地面には土と水があり、そして空には太陽があります。日光があるから作物が光合成して、水と大地の作用も加わり、どんどん成長して食物になります。そして、日光があるおかげで地球は温かく過ごせ、一日の半分くらいは明るく過ごすことができます。日光というのは、とてもありがたいものです。

しかしながら、日光には良い点と悪い点の両方があります。「作物を光合成で成長させてくれる」「日光のおかげで明るく過ごせる」「暖かい」など、これらはすべて良い点です。しかし、「日光にはよい光線だけでなく、皮膚がんを引き起こす紫外線を出す」という悪い点もあります。

紫外線は非常に強力な光で、日光に含まれる紫外線を直接体に浴びてしまったら、人間は生存できないほどです。では、なぜ私たちは紫外線を浴びても平気に暮らせるのか。それは、地上10kmから50kmという高い上空に「成層圏」という空気の層があり、この成層圏の層の中にさらに「オゾンという物質が多く含まれている層」があり、これが有害な紫外線を和らげてくれているのです。この層のことを私たちは「オゾン層」と呼んでいます。

オゾン層の破壊について

オゾン層の破壊について
オゾン層の破壊について

オゾン層の存在自体は200年ほど前に、そしてオゾン層の役割については100年ほど前に科学者が突き止めていました。ただ、「人間の活動により、オゾン層が破壊される」ことが知られるようになったのは、今から40年ほど前のことです。

冷蔵庫、エアコンなどに使われる部品の一つに冷媒というものがあります。冷媒とは、熱をある場所から他の場所に移動させる役割を果たすものです。「なぜ冷蔵庫の中が冷たいのか」というと、「冷媒の働きにより、冷蔵庫の中の熱を他の場所に移動させている」からなのです。

冷蔵庫やエアコンが発明されたのは、80年前から100年ほど前のことです。ただ、当時の冷蔵庫やエアコンは、冷やす能力が低かったのです。そこで「冷媒に最も適した物質」の研究開発を行って、たどり着いたのが「フロン(フロン類)」という物質でした。このフロンを使って、世界中で冷蔵庫やエアコンが作られ、人々は快適な生活を手にするようになりました。

そして、今から40年ほど前に、地球環境を研究する科学者が「オゾン層が減少し、一部には穴があくほど薄くなっている箇所(オゾンホール)があること」そして「オゾン層の破壊の原因はフロンであること」を突き止めました。

オゾン層の破壊が進むと、より強い有害な紫外線が地球上に降り注ぐことになり、皮膚がんがさらに増加します。日光の下にいること自体が危険ということになるため、早急に対策を取る必要が求められました。

オゾン層破壊防止と回復

オゾン層破壊防止と回復
オゾン層破壊防止と回復

科学者が問題を突き止めても、「オゾン層を破壊する物質であるフロンの量を減らす」ことができなければ、オゾン層の破壊は止まりません。よって、「世界各国で、オゾン層を破壊するフロンをなくしていこう」という動きが30年ほど前に起こりました。「オゾン層を保護しなければならない」「オゾン層を破壊するフロンを徐々に減らしてゼロにしよう」という合意が、ほぼすべての国が加盟する団体である、国際連合で行われました。

まず、フロンを減らす、ということについては、科学者の力が必要になります。フロンはあらゆるところで広く使われていました。例えば「オゾン層を守るために、フロンが使われている冷蔵庫とエアコンの製造・使用を禁止します」と突然言ったら、生活が成り立たなくなります。よって「フロンに代わる物質を開発して、その物質を新しい冷蔵庫かエアコンに搭載していく」という方法が取られました。また、「古くなった冷蔵庫やエアコンを捨てるときに、フロンが大気に放出されてオゾン層を破壊しないように、フロンを特殊な容器に入れて回収する」ことも大切になりました。

幸運にも、フロンに代わる物質は早々に開発され、それを搭載した冷蔵庫やエアコンなどの出荷も進みました。そして、冷蔵庫やエアコンメーカーなどが、フロン回収を進める団体を作り、フロンの回収も同じく普及していきました。フロンが使われる量が減ってきた結果、オゾン層の破壊は食い止められ、オゾン層は再び厚くなってきています。

関わる国や団体、人が多い問題を解決するのはとても難しいものです。しかし、オゾン層破壊防止については、国際連合の中でも「素晴らしい成功だ」と言われるほどの大成功となりました。この成功の裏には、研究者の努力、各国の取り組み、そして一人ひとりの意識の高まりがあったのでした。

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