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使い終わった油はどう処理すれば良いか、正しく知っていますか?

使い終わった油はどう処理すれば良いか、正しく知っていますか?

先日、一人暮らしをしている大学生の娘から連絡がありました。「お母さんがよく作ってた、鶏のから揚げのレシピ教えて!」というもので、初めての彼氏とのピクニックにお弁当を準備したいのだそうです。そして、「使い終わった油ってどう捨てればよいのだっけ?何度か使えるんだっけ?」と合わせて質問されました。自分はいつも、慣れ親しんだやり方で油を処理してきましたが、そもそもどういう方法があるのか、全容が分からなかったため、自分でも調べてみました。皆さんのお役に立てれば幸いです。

使い終わった油の処理

使い終わった油の処理
使い終わった油の処理

まず使い終わった油の処理ですが、大きく分けて「再利用する」と「捨てる」の2パターンがあります。こちらご説明したいと思います。

(1)油を再利用する
一度揚げ物をしただけで、油を捨ててしまうのはかなりもったいないような気がします。油自体はさほど見た目に変化がないし、何度か使うことができたら、「油を捨てる手間がはぶける」「再利用で環境にやさしい」「油を買う頻度が減りお財布にもやさしい」と思う方も多いのではないでしょうか。

結論から言いますと「油は再利用できます」。油を再利用するための調理器具も販売されています(油を注いで、揚げかすを取り除き濾す容器)。しかし、再利用には注意点が2つあります。それは「繰り返し利用による油の劣化」と「油が酸化することによる劣化」です。

油は劣化すると、臭いがおかしくなる、色が黒っぽくなります。劣化した油を使っても揚げ物を作ることはできます。しかし、揚げ物がからっと揚がらずに、黒っぽく固くなることが多いです。そして、酸化した油からアルデヒトなどの有害物質が生じます(この現象を「酸敗」と呼びます)。こうした油で揚げ物を作って食べると、体調が悪くなるので要注意です。

実際、私もこの体調不良を経験しました。おばあちゃんは戦前生まれで、油を捨てるのをもったいないといって、大切に何度も使っていたのですが、そのおかげで劣化・酸化した油で揚げたカキフライを食べてしまい、その後、吐き気と体調不良で具合が悪くなって寝込んでしまいました。

油の再利用回数の目安としては、一般的には3回と言われています。しかし、一度使った油を1週間以上使わない場合は酸化が進んでしまうので、使わないほうが無難です。

(2)油を捨てる
何度か再利用した油、酸化した油、一度しか使っていないが今後揚げ物の予定がない油などは正しく捨てましょう(使った油を流しにそのまま捨てるのは絶対にだめです!)。捨て方はおおまかに3通りあります。

A:紙に吸わせて捨てる
油を紙に吸わせて捨てるやり方は、最も一般的な方法です。新聞を取っているご家庭であれば、新聞紙を使って油を吸わせて、それをビニール袋などに入れて捨てます。新聞紙がない場合は、ペーパータオルやティッシュを使ってもよいです。

B:紙パックに入れて捨てる
牛乳パックなどの紙パックは、液体を入れてもこぼれないように中が特殊なコーティングがされており、かつ見た目より頑丈です。油を入れても染み出すこともないので、使い終わった油を紙パックにゆっくりと注いで、紙パックの上部をガムテープでガッチリ止めると、燃えるごみの日に出すことができます。

C:油を固める薬剤を使う
スーパーやドラッグストアでは、油を簡単に捨てる薬剤が販売されています。一番有名なのは「固めるテンプル」という商品で、1パックに5回分または10回分の薬剤が入っています。1回分あたりの価格は30円から40円程度になります。「固めるテンプル」以外にも同種の商品は多く売られており、安いものだと1回分の価格が10円台まで安くなります。固めた油は固形になりますので、そのままゴミ袋にポイすればOKです。

捨て方のメリット・デメリット

捨て方のメリット・デメリット
捨て方のメリット・デメリット

捨て方には上記の3通りがありますが、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

A:紙に吸わせて捨てる
メリット: 古新聞があればお金がかからない
デメリット: やや手間がかかる。古新聞がないとペーパータオルなどを使うことになり、かなりの量が必要になる(お金がかかる)

B:紙パックに入れて捨てる
メリット: 手軽で時間がかからない
デメリット: 注ぐときに油をこぼす可能性がある。紙パックが手元にないと捨てられない。牛乳パックを洗って準備しておく必要がある

C:油を固める薬剤を使う
メリット: 手軽で汚さずに捨てられる
デメリット: 油が固まるまで待つ必要がある

まず、ご家庭で新聞を購読している場合、最もおすすめなのは「A: 紙に吸わせて捨てる」です。新聞があれば、追加で何かを買う必要もありませんし、古新聞の有効活用にもなります。ちなみに、古新聞がない場合は、ペーパータオルなどを使うより「古新聞を買う」ほうが安くつきます(アマゾンなどでは、販売されなかった古新聞が売られています)。

次に、牛乳パックなどが常に家庭にある場合は、「B:紙パックに入れて捨てる」がおすすめです。牛乳パックを洗う手間が必要ですが、こちらもお金がかかりません。注意点は、油を牛乳パックに注ぐときに慎重にやらないとこぼしてしまう点です。水をこぼすのに比べて、油をこぼした時の拭き掃除は面倒ですし、服なども汚しかねないので、要注意です。

最後に、お金がかかっても簡単に楽にやりたい方は、「C:油を固める薬剤を使う」がおすすめです。薬剤の価格も安いものだと1回あたり10円ちょっとで済みますし、汚してしまう危険もありません。

使い終わった油の処理まとめ

使い終わった油の処理まとめ
使い終わった油の処理まとめ

鶏のから揚げやアジフライなどで使った油は、3回までは再利用することができると一般的に言われています。しかし、時間がたつと油は劣化するので、1度使った油を1週間以上使わない場合には、捨ててしまうのがよいでしょう。劣化した油で揚げ物をすると、吐き気や体調不良につながります。

油を捨てるときは「紙に吸わせて捨てる」「紙パックに入れて捨てる」「油を固める薬剤を使う」の3通りがあります。どの方法も一長一短ありますので、ご自身で最も納得のいく方法で捨ててください。くれぐれも、流しに油をそのまま捨てることだけはしないでくださいね。

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