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パナソニックの環境に対する取り組み

パナソニックの環境に対する取り組み

日本の大手企業は、日本社会と地球環境のために何かしらの「環境への取り組み」を行っています。こちらでは、日本を代表する企業として「パナソニック」を例に挙げて見ていきたいと思います。

パナソニックと環境

パナソニックと環境
パナソニックと環境

旧名「松下電器産業」、現パナソニックのことを知らない人は少ないと思います。会社設立は1935年の、創業70年を超える家電大手です。連結の従業員数は25万人という巨大さです(よくライバルとして比較されるソニーと比べて、連結従業員は2倍もいます)。

パナソニックのような大手企業は、環境に関する方針を持っています。パナソニックの場合、「環境基本方針」という名前になっていますが、この一部として「環境行動計画グリーンプラン2018」と題した、2018年度末までの目標が記載されています。ここでは「調和ある繁栄を実現する」ため「環境の維持向上に万全の配慮と不断の努力を行う」といった大目的のし下に、具体的な内容があります。綿密かつ多岐に渡るものなので、かいつまんで紹介しています。

・生産活動を通じたCO2削減
・製品サービス、工場、物流のCO2削減ならび再生エネルギーの活用
・モノづくりにおける資源の有効活動
・循環資源の活用、工場廃棄物をゼロに(ゼロエミッション)、資源循環商品の開発
・水の効率的な利用と汚染防止
・節水商品の開発、生産時の水循環利用拡大、工場の水リスクアセスメント(完了)
・化学物質により人や環境への影響減
・環境負荷物質の代替技術開発、代替可能な環境負荷物質の利用廃止、生産時の環境負荷物質の排出減

このような形で、かなり細かく記載されています。さすがはパナソニック、と言いたくなる出来です。

パナソニックならではの環境への取り組み

パナソニックならではの環境への取り組み
パナソニックならではの環境への取り組み

家電メーカーであるパナソニックは、商品を企画し、部品メーカーから部品を仕入れて、それを工場で組み立てて、販売店に輸送し、販売してもらう、というビジネスモデルです。これは消費者向けの企業であれば、どこも同じやり方をとっています。このため、対策についても、「商品企画」「部品メーカー(サプライヤー)との協業」「工場の取り組み」「物流」「販売時の負荷軽減」といった形で、環境への取り組みも同業他社と似通ってくるのが自然です。例えば、パナソニックとソニーで全く違う環境への取り組みがある、などと言うことはあり得ないのです。

それでもあえて、パナソニックらしいと言える点をピックアップしてみたいと思います。

1.綱領
パナソニックは毎朝、みんなで社歌を歌うことは有名ですが、それとともに創業者の松下幸之助さんが定めた綱領を読み上げています。この綱領の中には「社会生活の改善と向上を図り」という項目があります。この綱領に立ち戻ると、パナソニックは営利企業であるが、会社の存在意義の一つは「社会生活の改善と向上」になるわけです。漠然とした言葉ではありますが、環境への取り組みはこの綱領の一文に含まれるとみても良いでしょう。つまり、環境のために行動することは、パナソニックが存在する使命なのです。

2.社員・労働組合・定年退職者による環境保全活動
パナソニックは歴史ある企業であるため、社員そして労働組合員だけでなく、多くの退職者がいます。アクティブシニアという言葉がある通り、定年退職した方の多くは健康で活動的であるため、退職者の力も借りて「パナソニックエコリレー・ジャパン」という活動を続けています。パナソニックの本社がある大阪府を流れる、淀川の環境保全活動などがそのよい例で、その活動が評価され、水に関する環境活動に対する表彰である「日本水大賞」で環境大臣賞を受賞しています。

3.フロンガス対策
オゾン層を破壊する物質として、かつて冷蔵庫やエアコンに冷媒として利用されていたフロンですが、パナソニックではエアコンのフロン廃止を2002年に、また冷蔵庫のフロン廃止を2004年に実現しています(フロン廃止できたのは、パナソニックの開発陣の努力のおかげです)。そして、現在でも回収した古い冷蔵庫やエアコンに封入されているフロンを、大気中に放出させることなく処理しています。過去に販売された、フロンが用いられた家電、まだ数多く稼働しているため、こうした取り組みを今後10年、20年と続けていくことと思われます。家電メーカーの義務とはいえ、パナソニックらしい大きな責任感を感じます。

パナソニックの環境取り組みの特筆すべき点

パナソニックの環境取り組みの特筆すべき点
パナソニック環境行動計画グリーンプラン2018

そして、パナソニックの環境への取り組みで「これはすごい」と思った点をピックアップしてみたいと思います。それは、「環境行動計画グリーンプラン2018」には、かなりの項目で数値目標が盛り込まれていることです。例えば、「製品・サービスによるCO2削減貢献量5,500万トン」といった具合です。しかも、この目標は当初の目標数字である4,700万トンが上方修正された数字になっています。

企業で勤めたことがある方は分かると思いますが、いったん目標数字を決めると、その数字は「必ず達成すべき目標」としてある種の魔力を持ちます。環境に対する取り組みや貢献という点は、周り回ってパナソニックのブランド力の向上には役立ちますが、短期的には株主や取締役から突っ込まれるような内容ではありません。それでも、環境に対する取り組みを数値目標を設けて取り組む、というのが、パナソニックという会社の実直さなのではないかと思いました。

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