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花粉症とは何か

花粉症とは何か

春になると、くしゃみ、目のかゆみ、鼻づまり、鼻水などの症状を引き起こす花粉症。花粉症=スギ花粉と思い込んでいる方も多いと思いますが、スギ花粉だけが花粉症の原因ではありません。そして春になると世界中の人々が花粉症で苦しんでいるのか、というとそうでもなかったりします。ではいったい花粉症とは何なのか、改めて考えてみたいと思います。

花粉症とは

花粉症とは
花粉症とは

花粉症は、英語で「Pollen Allegery (花粉アレルギー)」と呼ばれている通り、アレルギーの一種です。花粉症の発症までの流れですが、以下の通りになります。

まず、花粉が体内に入るところから始まります。花粉は目や鼻、口から体内に入ってきます。最も大きな被害をもたらすスギ花粉の大きさは、汚染物質として有名なpm2.5の10倍から20倍近い大きさ (pm20からpm40程度)なのですが、異物として人間が感じるほど大きくはありません。つまり、知らず知らずのうちに体内に入っています。

体内に花粉が入ると、異物が体内に入ってきたと認識され、これを体外に出そうとする反応が起こります。具体的には、花粉を体外に出すための物質、ヒスタミンという物質を生成します。このヒスタミンは「肥満細胞」という細胞から生成されるのですが、この肥満細胞が多くあるのが鼻や目の粘膜なのです。結果、目のかゆみや、鼻水などの症状が引き起こされるのです。

では、そもそもなぜ花粉症があるか、というと、国が植林政策の将来予測を読み間違えたことが原因です。第二次世界大戦後、国内の木材の不足を「短い期間で育つ木材=スギ」ということで、日本中にスギを大量に植樹しました。しかしながら、スギが育って大きくなることには、木材は安い海外産が主流となったため、そもそも不要な植樹でした。さらに、植えたスギを切り倒して出荷したところで、高額で買い手がつかないため、スギはそのまま放置されることになりました。不要で、かつ切り倒されない大量のスギが、日本の花粉症の原因です。

世界の花粉症

花粉症は日本で起こる特殊な問題
花粉症は日本で起こる特殊な問題

世界でも日本と同様に花粉症が多く存在するか、というと実はそうではありません。例えば、オンライン百科事典で「花粉症」という項目を調べても、出てくるのは「日本語」「英語」「フランス語」のみです。世界中で深刻な問題となっているのであれば、あらゆる言語で項目が作成されているわけですが、そうではありません。そして、「英語」の花粉症の項目は「日本での花粉症」ということで日本で起こる特殊な問題としての解説になっています。つまり、国民病と呼べるほど大規模に花粉症が起こっているのは、日本だけなのです。

なお、スギ自体、世界中で育てられている樹木ではありません。例えば、ヨーロッパやアメリカにはスギはありません。多いのは、インド、ネパール、そしていくつかの島々のみです。狭い国土にこれだけ大量のスギが植えられている時点で、日本は相当特殊な環境、いや世界で最も特殊だといってよいでしょう。

花粉症対策

花粉症対策
花粉症対策

花粉を避けるために最も望ましいのは、花粉の時期に日本(北海道、沖縄を除く)にいないことです(実際に、花粉症が深刻な富裕層の人には、花粉症の時期になると沖縄やシンガポールなどスギ花粉がほぼない場所で暮らす人もいます)。しかしながら、仕事や学校がある方は、そうそう簡単に住まいを変えるわけにもいかない方も多いでしょう。こうした場合は、下記を心がけてみてください。

1.花粉をできるだけ避けて暮らす
スギ花粉が多い時期には、「今日は花粉が多い、少ない」といったニュースが報道されています。晴れの日が続いて、かつ風が強い日は多くのスギ花粉が飛来するので最も危険です。例えば急がない外出用事などがあるときは、雨の日などスギ花粉が少ない日・時間帯を狙って行動するのがよいでしょう。

また、春になるとハイキングや登山も楽しくなる季節ですが、この時期の山に近づくのは花粉症がある方にとっては、花粉の中に飛び込んでいくようなものです。スギ花粉が一段落する四月末から五月上旬まで待ってからハイキングに出かけるほうが望ましいです。

2.花粉をできるだけ吸い込まない
たまに電車などで、「ガスマスクでも装着しているのか」という人を見かけることがあります。花粉症対策のために、目をゴーグルで覆い、口元も特殊なマスクで覆っているような人です。見た目にぎょっとしてしまいますが、花粉症で重い症状が出る人にとっては、これだけの対策をすることでようやっと日常が問題なく暮らせている、ということなのです。

一般的な花粉症の症状の人であれば、ここまで重装備をすることはありませんが、「サングラスやゴーグルで目を覆う」「口元をマスクで覆う」といった対策は。ほとんどお金がかからず、かつ効果が高いのでおすすめできます。

3.薬をしっかり飲む
実はこの記事を書いている私(N山)も花粉症です。これまで色々な内服薬や点鼻薬を試してきたのですが、なかなか症状が好転しませんでした。しかし、最近発売された薬を毎日内服することで、症状が半分くらい軽くなり、毎日が過ごしやすくなりました。

花粉症患者が多いということは、製薬会社からするとそれだけ市場が大きいということです。儲かる市場であればこそ、毎年新しい薬が開発され、発売されてくるのです。よって、毎年同じ薬をひたすら飲み続けるのではなく、最近発売された新しい薬を試してみるのが効果的かと思います。なお、薬は毎日きちんと飲み続けて初めて効果がでます。花粉症の症状が少ない日などは「飲まなくてもいいかな」と思ってしまいがちですが、そんな日でもしっかりと飲みましょう。

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