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砂漠化が進んでいるとはどういうこと?

砂漠化が進んでいるとはどういうこと?

皆さんは「6万平方キロメートル」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。といっても、比較対象がないとイメージしにくいので、日本の島々を比較対象にしてみましょう。

・日本の総面積: 37.8万平方キロメートル
・北海道の総面積: 8.3万平方キロメートル
・九州の総面積: 3.6万平方キロメートル
・四国の総面積: 1.8万平方キロメートル

「北海道よりは小さいが、九州と四国を合わせた面積よりも大きな面積」、これが6万平方キロメートルの大きさです。そして、世界で毎年砂漠化する土地の広さが、この6万平方キロメートルなのです。以下では、そもそも砂漠化とは何か、そして何が問題かについてお伝えしていきます。

砂漠化とは、その原因とは

砂漠化とは、その原因とは
砂漠化とは、その原因とは

まず、砂漠化とは「食物を育てるのに適していた土地が、食物が育たない砂漠などの土地に変わったこと」を指します。一般的に思い浮かべるサハラ砂漠のような、砂しか見えないような土地に変わったのでなくても、食元が育たない土地に変わった場合、「砂漠化した土地」と呼ばれます。

砂漠化の原因は、大きく分けて「人間が原因の砂漠化」と「人間が原因でない砂漠化」の2つに分けられます。

1.人間が原因の砂漠化

(1)森林伐採・農業
樹木が生い茂る豊かな土地では、多くの動物や植物が育っています。森林は、二酸化炭素を吸収して地球の温暖化を防ぐ、土砂災害を防止するなどの役割を果たしていますが、人間にとっては木々が多く立ち並ぶ環境で暮らすのは不便です。よって、森林を切り開き、それを農地にする、また伐採した樹木を木材として販売するなどの理由で、森林が減少していきます。これに加えて、発展途上国の一部では、いまでも森林を焼いた後で農業を行う、焼き畑農業が盛んです。インドネシアのように、政府は煙害の発生を抑えるために禁止しているが、禁止命令が徹底できていない国もあります。

(2)塩害
農業を行う上で必要なものは、豊かな土地、日光、そして水です。近くに河川があれば、農業用水を簡単に持ってこれますが、河川が少ない地域の多くでは、地下水をくみ上げて、これを農業用水として用いています。この地下水が枯渇したり、地下水が海に通じていて塩分が入ってた水が地下水としてくみ上げがってしまうと、塩によるダメージでその土地で農業ができなくなります。

(3)人口増加・都市化
医療の進歩により乳児死亡率は劇的に低下しています。かつては、8人子供を出産しても6人が死亡し、2人だけが生き残るようなことは一般的でしたが、現在では8人出産したら8人とも生き残ることが一般的になりました。乳児死亡率が減少すると、当然人口は増加してします。
1800年には世界の人口は9億人でした。これが1900年には16.5億人に増加しています。そしてこの後の急増が凄まじいです。1960年には30億人、1980年には44億人、2015年には74億人です。そして今後も人口の増加は止まりません。2040年には92億人、そして2060年には102億人になると見込まれています。
人口が増加しても、地球の大きさは変わりません。そうなると、より多くの人が暮らすための住宅、街が必要になります。そうなると、森林を切り開いて新しい街を開くことになり、砂漠化が進行することになります。

2.人間が原因でない砂漠化(気候変動)

世界最大の砂漠であるサハラ砂漠は、ずっと砂漠であったわけではありません。何千年という単位で大きな気候変動に見舞われており、「水がある期間」「水がない砂漠化した期間」を繰り返しています。現在は砂漠化期間が長期間 (5000年ほど) 続いていると見られており、サハラ砂漠の規模も南側に徐々に広がってきています。この砂漠化の進展は、地球の長期的な気候変動が理由であり、人間の営みとは全く関係がありません。

砂漠化を防ぐ対策とは

砂漠化を防ぐ対策とは
砂漠化を防ぐ対策とは

地球の気候変動による砂漠化を人間が食い止めることはできません。よって、人間ができるのは、人間が原因で進んでいる砂漠化を防ぐことです。

人間が原因で進んでいる砂漠化として「森林伐採・農業」「塩害」「人口増加・都市化」の3つを上げましたが、この中で最も問題なのは「人口増加」です。人口が増加すると、増えた分の人口を収容するための土地が必要になります。この土地は、森林を切り開いて取得するしかないのです。もちろん、森林伐採や焼き畑農業を減らす努力をしたり、地下水のくみ上げ過ぎに気を付ける努力は無駄ではありません。しかしながら、大局的にみると、人口が増加する限り、資源の消費量は増加していきますので、砂漠化を防ぐ手立てはないのです。

一人一人ができること

一人一人ができること
一人一人ができること

「砂漠化を防ぐ手立てはないのか、では何もしなくてもよいのか」というと、そうではありません。砂漠化は今後も進行を続けていきます。しかし、その進行スピードを遅らせることはできます。例えば、砂漠の緑化に取り組んでいるNGOに寄付する、植林活動を積極的に行っている企業の製品を利用する、または自分が植林活動のボランティアに参加するなどです。小さな努力の継続して積み重ねることが、大きな違いとなります。よって、どうしようもないと嘆いたり、あきらめたりせずに、自分ができる活動を淡々と続けていきましょう。

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