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ごみの分別についてあらためて考える

ごみの分別についてあらためて考える

人が毎日活動するたびに、物を食べたり飲んだり使ったりするため、少しずつごみが出ます。そして、それを「燃えるごみ」「プラスチックごみ」「不燃ごみ」「びん・かんゴミ」「粗大ごみ」「資源ごみ」など細かく分類してから捨てています。

こうしたごみの細かな分別は「リサイクルにとってよいことだ」という一般的な理解とは別に、「リサイクルは実は意味がなく、分別も意味がない」という意見もあります。ここでは、ごみの分別について肯定派、否定派の両方の意見を見てみましょう。

ごみ分別肯定派の意見

ごみ分別肯定派の意見
ごみ分別肯定派の意見

家庭からのごみ出し、ならびその後の処理はすべて「ごみが分別されていること」を前提に行われています。よって、「ごみは分別すべき」という意見が圧倒的な多数派になります。ではなぜごみを分別すべきか、という理由は以下の通りです。

・ごみを分別することで、ごみがリサイクル可能となる
 (リサイクル=形を変えて再利用可能となるもの)。
・ごみを分別することで、有害物質の投棄や燃焼を避けることができる。
 これはごみ処分場や焼却施設近隣の住民、また施設で働く職員の健康に影響する。
・再利用可能な金属などを回収することができる(地方自治体の収入となる)。

ごみを分別することで、資源を再度利用でき、有害物質の燃焼による排出を減らすことができ、そして高価な金属の回収は地方自治体にとって貴重な収入となるわけです。

もちろん、ごみを分別する住民側の努力が必要になるわけですが、これらのメリットはコスト的に見合う、そして地域社会を維持するために必要な努力であると考えられています。

こうした動きを後押しすべく、経済産業省はごみ分別、ごみ減少のためのサイトを作り、定期的にキャンペーンを行うなど、継続的な認知度の向上を図っています。

ごみ分別否定派の意見

ごみ分別否定派の意見
ごみ分別否定派の意見

次に、ごみ分別否定派の意見です。

・ごみ分別してもリサイクル用に使える割合は少ない。
・リサイクルする方がコストが高い。
・リサイクルを行うほうが資源を余計に使う。

とくに有名なのは、ペットボトルの分別とリサイクルについての意見です。ペットボトルをリサイクルするためには、同じ色のペットボトルを分別して、その後複雑な過程を経てリサイクルされるが、人件費や燃料費のほうが高いという主張があります。

「捨てるのはもったいない」という一見正しそうな考え方が、実は非効率なリサイクルを生んでいる。そして、この非効率なリサイクルには多くの税金が投じられており、無駄の温床になっている。このような主張が2000年代後半から散見されるようになりました。

特に、中部大学教授の武田邦彦氏は「偽善エコロジー」「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」といった本を多数出版していることで有名です。

結局どちらの意見が正しい?

結局どちらの意見が正しい?
結局どちらの意見が正しい?

意見が真っ向から衝突するように見える、ごみ分別賛成派と反対派ですが、では、どちらの意見が正しいのでしょうか。

結論から言うと、以下の通りになります。

・大部分においては、ごみ分別賛成派の主張が受け入れられている
・しかし、ペットボトルなど、いくつかごみを限定した場合については、意見が分かれる

いくらごみ分別反対派であっても、「全てのごみを一緒にして出すことが良い」とは言っていません。多くの場合、ごみ分別反対派は、ペットボトル、牛乳パック回収、ガラス瓶回収、古紙回収、プラスチックごみなど、いくつかのリサイクルごみについて「コストと見合わない」という主張を行っているのです。つまり、ごみ分別反対派の主張は「総論賛成、各論反対」的な主張となります。

そして、ごみ分別賛成派と否定派の両方が一致している部分があります。それは、「ごみをリサイクルするよりも、ものをごみとせずにリユース(再利用)、またごみをリデュースする(減らす)ことの方が重要だ」ということです。いわゆる環境問題における3R (Reduce, Reuse, Recycle)のうちの、リデュースと、リユースとなります。

幸いなことに、日本には「もったいない」という概念があります。多くの人がリユース、リデュースに対して違和感を持たないのは、「もったいない」という感情があるからとも言われています。

一例は「メルカリ」です。フリーマーケットアプリの「メルカリ」を使ったことがある方はお分かりだと思いますが、自宅で不要となったが、まだ使えるものが格安でたくさん出品されています。

もちろん、不要になったものを少しでもお金に替えたいという考えもあるでしょうが、それと同じくらい「せっかく使えるものをごみに出したくない」「誰か必要とする人のもとで利用してほしい」という考えもあることは間違いありません。

メルカリに出品したとしても、全ての商品が即座に売れるわけではありません。よって、写真を撮って、メルカリに出品の文章を書いてアップして、ということをやる時間はかなりのものになります。その時間をアルバイトして働いた方が儲かるのではないか、という意見もあるほどです。

それでも捨てたくない、というのは、「もったいない」という考え、「捨てたくない」という考えが現代に生きているからでしょう。

「どちらが正しい」から「リユース、リデュース」へ

「どちらが正しい」から「リユース、リデュース」へ
「どちらが正しい」から「リユース、リデュース」へ

お伝えしてきました通り、一部のごみのリサイクルについては、意見が分かれるものの、ごみの分別自体が全く不要という意見はありませんでした。分別してリサイクルするかどうかは、ごみにより見解が分かれますが、リユースとリデュースについては、賛成派、反対派とも同じ結論です。

皆さんも、「モノ」が「ごみ」となってしまう前に、リユースとリデュース、はじめてみませんか?

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